日々の渇き 雑音を吐く

違和感 可視化できない言葉 音と 渇き

2018-01-01から1年間の記事一覧

Alice's smell

とても遠く ものすごく近く かたちや かたちでないものや 安らぎや 燃焼や 不安や 希望や 戻れない記憶や 変わらない過去や 可能性や 未来や せつなさや 愛おしさや ひたむきさや 献身や エゴや 慈しみや 道端や 高い山の上や 看板のあかりや タバコの作る蛍…

揺り篭

シーツが冷たい タバコの灰が 味気ない雪のように 部屋を埋め尽くすまで 膝を カーディガンの中に入れ 人間は 罪深いものです なんて まばたきすら しない眼で 本当は 今すぐ何もかも 何とかしてやりたい 今すぐ何もかも 僕がぶち壊して 新しい世界を 新しい…

積木

ないもの なかったもの 周りに転がっている破片を集めて 自分で作る そこに思い至るまでは 長い月日がかかった しかたないさ それでもいいさ 小さな 磨けばツルツルの石を かき集めて 今から 作る 石の家 ないものは 作る やっと そこまできた とても長い道…

don't look back

過去を振り返る 足跡を辿る それは 人の心理 囚われ 蝕まれ 膝を抱えて どうしてこんなことに 僕もとても 苦しい 明日の自分は 自分が作る とても難しい とても 難しい けれど 明日の自分は 自分が作る それしか 言えないし わからない 世界は時に とても残…

hold me

小さくても 大きくても みんな 怯えているんだ ちいさな灯火は 誰か それぞれにとっての 誰か それが 小さくても 確かな炎

暫時

負けてもいいさ やめなければ 泣いてもいいさ やめなければ 逃げてもいいさ やめなければ 明日は 今日じゃない その当たり前が 小さな希望 こぶしを握り それを握りしめて 暫時待て

gave

世界は1度もチャンスをくれなかった そう思ったまま 死んでたまるか その気持ちが 砂のような飯を食わせる 世界は1度もチャンスをくれなかった そう思ったまま 死んでたまるか その気持ちが まだ知らない何かを求めて 靴を履く僕を 静かに 押してくれる

outside

笑う 数人の 集団 邪魔で 歩きづらい タバコを吸う アジアの女 マッサージという名の 出稼ぎ 楽な 夜 キラキラ輝く カラオケ 大学生のような 老人のような 大人しい 無害人が 順番を待つ 立って寿司を食うと 安くなる店 シャンプーみたいなボトルから ハイボ…

Into the hollow

一日のうち 電車の音がしないのは わずか2~3時間 この部屋で 僕は 和音や 孤独や リリックや 病的な情動を 幾度となく繰り返しては 日常に放出されていく 行きたいと 思うところがあるうちは まだ ドアを開けて いやその前に 靴を選んで そんな日々が 積み…

here comes

指と指の間には たばこが 今日と明日の間には その吸殻と 「やっぱり」 と 「笑えるくらい変わらない」 渇いた景色 渇いた僕

(run)river(run)

平日は 擦り切れて ただそこには 居場所があって 土曜になれば 疲れとともに 虚無 この世界で なにを これから するんだろ 日曜 体は癒え 途方に暮れる この世界で なにを これから するんだろ 月曜が来る 必要とされるところに 行く なのにどうして こんなに…

四季

春 人は出会い 夏に 深まり 秋 また1人になる 冬が来る ある人は 春を待つ ある人は 夏を思い出す ある人は 膝を抱え 窓の外を 眺めてる 街をゆく人が とても眩しい

幽霊

冷たい空気と 寒そうな人と 丸まる肩と 楽しそうな人達と 急いでる人達と 僕はその どれでもない 立ち止まることもなければ 急ぎもしない 心の中は いつも 足掻いている なんで僕は ここに居るんだろう いつになったら ここだ と思えるところに たどり着くん…

teenage handmodel

靴を見て歩く人 靴を見ないで歩く人 急いで 耳にイヤフォンを詰めて 音を 街を ミュート 信号を待つ間に 僕は誰かに似る 誰かは僕に似る そんなもの 染まる 街は 空っぽの 副流煙を押し流しながら 人や 時間 間違いや 温度を 使い捨てていく また 明日ね

gentle ghost

遠くから 見ているけど 出会っても 知らないふり ただ 少しの 幸せを そうであればいいなと 思うだけで それぞれの レールがそこにはあって ただ 少し離れたところで そうであればいいなと 思うだけで そんな かたちもある

君は大便

君は大便 でも そんなに悪いことじゃない 顔上げなよ 僕より だいぶましだ 君は大便 でも そんなに悪いことじゃない 顔上げなよ 僕より だいぶましだ 靴紐を 結んでくれないか 上手くできなくて いつも困ってるから 恥ずかしいって気持ちも 消えてしまうくら…

spiders

したたかに待つこと それとなく 過ごすこと それらしく 振る舞うこと いや ぜんぶ そうできている つもりなだけ ぼくらは 生まれた時から 蜘蛛の巣の中 自由な気がしているのは 白昼夢を見ているから ほんとうは はじめから 動けない 最後まで 動けない

虚無小僧

心の すきまを 水で 洗って 急いで 手が赤くなるまで 記憶を消して 急いで 手が赤くなるまで 長い 長い 繰り返す ああ ここじゃない ここじゃないんだ

reflection

湿った部屋の空気 乾いた肺 白いけむり 繰り返す 指 残した 昨日 不確定な 明日 それら全てを 遠くに押しやるほど 圧倒的な 虚しさ いたずらに 目は覚め 取り残された 今日ののこりかすは しんしんと 頭に積もる 部屋に満ちる ここではない どこか まだ知ら…

too young

たぶん きみは 若すぎたから 永遠に知ることは無いのだろうと 言う 僕は 少し長く生きているから 可能性にも限界があるのにと ポケットに手を突っ込み 黙ってる 過ぎていく日々 知ることと 背負うこと 荷物は増え 朝は重く 夜は、深く 僕は 中途半端に大人に…

fever

道の 端で 交差点の、途中で プラグは 絡まり かといって 干渉はない 朝飯を 食いながら 肌を なぞりながら プラグは 絡まり かといって 干渉はない ひみつを はなして 涙を 流して プラグは 絡まり かといって 干渉はない

colors and shape

放っておけない人も うまく やれない人も きわきわにたつ人も 抱きしめたことのある もう抱きしめられない人も きっと生きている レールを別けた人も 手探りでも 生き抜けますように 安っぽい けど そう思うのさあ 出会っても 知らないふり

夜光虫

僕は 沈まない船でもない 前向きに生きてるばかりでもない 言葉の下に トイレの個室で噛み砕いた 錠剤の山と 記憶も途切れ途切れの 青春 とよばれる年頃の絶望と 通り過ぎた 人達と 過ちと 狂う夜を 繰り返し ここにいる 明日僕は トイレの個室で 錠剤を噛み…

I'm not the loving kind

https://youtu.be/21Uo9jCGn2M 「花や、後悔の言葉を送らない」 「僕は愛すべき人じゃないよ」

no satisfaction

乾いた 空気 垂れ流す 音楽が 時々 大切な言葉を話している それにも気づかず タバコを吸いながら 生乾きの洗濯物と 汚れた灰皿と 脱ぎ散らかしたシャツと 作りかけたコード譜と 白い煙を吐くと あたかも ぼくが不幸せなような そんなふうに くるくると 僕の…

always it delay

感情だって 無限じゃない 経験が 増えて 慣れていく 無数の はじめては 過去にあったな この感じ 変わっていく それなのに いつも 大切なことに気づくのは 別々の電車に 乗ったあと 携帯を見る 間抜けな自分が 暗い画面に 少し映り よそよそしく 日付と時刻…

窓の外には

違いを見つけるのが上手い人 明かりを眺めるのが好きな人 僕は いまここに いてもいいかどうか 確かめたくて しかたがないひと 高速道路のあかり 海の近くの公園のあかり 僕は どこにいても そこが 居場所と感じられない しかたのないひと 血と 肉がある そ…

没する

どこからか きて どこかに 立ち寄り 時に そこに 居座り ときどき、 人に心を留め ふと我に返り そんなことを繰り返して 僕は 没する それならば 美しい景色は もう 内側に存在するのかもしれない それを形にするだけの 才能と 情熱と 技量と 時間 それだけ…

不殺

飽和した命 でも 一つ一つには それぞれが主役の ものがたり 重さは 計れない それぞれの ものがたりだから 微熱を帯びた 心臓を取り出して 比べてみたら そこに 大した違いはない 器 脳や 身体 立場や 思考 選択の数 それらが生む 違い 半透明 どこまでも …

MANGA

メッセージ 教訓 逆転 それは マンガ 現実を見ろ 救いのない話 変わらない現実 理由なき理不尽 溢れてる それらは 人を破壊して すたすた進む