2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧
春 人は出会い 夏に 深まり 秋 また1人になる 冬が来る ある人は 春を待つ ある人は 夏を思い出す ある人は 膝を抱え 窓の外を 眺めてる 街をゆく人が とても眩しい
冷たい空気と 寒そうな人と 丸まる肩と 楽しそうな人達と 急いでる人達と 僕はその どれでもない 立ち止まることもなければ 急ぎもしない 心の中は いつも 足掻いている なんで僕は ここに居るんだろう いつになったら ここだ と思えるところに たどり着くん…
靴を見て歩く人 靴を見ないで歩く人 急いで 耳にイヤフォンを詰めて 音を 街を ミュート 信号を待つ間に 僕は誰かに似る 誰かは僕に似る そんなもの 染まる 街は 空っぽの 副流煙を押し流しながら 人や 時間 間違いや 温度を 使い捨てていく また 明日ね
遠くから 見ているけど 出会っても 知らないふり ただ 少しの 幸せを そうであればいいなと 思うだけで それぞれの レールがそこにはあって ただ 少し離れたところで そうであればいいなと 思うだけで そんな かたちもある
君は大便 でも そんなに悪いことじゃない 顔上げなよ 僕より だいぶましだ 君は大便 でも そんなに悪いことじゃない 顔上げなよ 僕より だいぶましだ 靴紐を 結んでくれないか 上手くできなくて いつも困ってるから 恥ずかしいって気持ちも 消えてしまうくら…
したたかに待つこと それとなく 過ごすこと それらしく 振る舞うこと いや ぜんぶ そうできている つもりなだけ ぼくらは 生まれた時から 蜘蛛の巣の中 自由な気がしているのは 白昼夢を見ているから ほんとうは はじめから 動けない 最後まで 動けない
心の すきまを 水で 洗って 急いで 手が赤くなるまで 記憶を消して 急いで 手が赤くなるまで 長い 長い 繰り返す ああ ここじゃない ここじゃないんだ
湿った部屋の空気 乾いた肺 白いけむり 繰り返す 指 残した 昨日 不確定な 明日 それら全てを 遠くに押しやるほど 圧倒的な 虚しさ いたずらに 目は覚め 取り残された 今日ののこりかすは しんしんと 頭に積もる 部屋に満ちる ここではない どこか まだ知ら…
たぶん きみは 若すぎたから 永遠に知ることは無いのだろうと 言う 僕は 少し長く生きているから 可能性にも限界があるのにと ポケットに手を突っ込み 黙ってる 過ぎていく日々 知ることと 背負うこと 荷物は増え 朝は重く 夜は、深く 僕は 中途半端に大人に…