日々の渇き 雑音を吐く

違和感 可視化できない言葉 音と 渇き

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

永遠のこと

脳が熱い だれか ほんとうのはなしをしよう むきだしの 心臓を並べて ほんとうの はなしをしよう もっと きたなくてもいいさ もっと むきだしでもいいさ もっと すべり込むように 差し込むように タイトで 深く

痛い 痛い 大丈夫 痛いうちは 大丈夫 臭い 臭い 大丈夫 臭いうちは まだ 憎しみの中 むなしい むなしい 大丈夫 むなしいうちは 死に物狂いで しがみつく 明日俺は 明日 俺は 毎日抱きしめて眠る あした おれは

headache

無理やりキスをして 唇をかんだと思ったら 自分の影法師だった 唾液の粘性 体臭のカリスマ 苛立つ 暑さ 怒りや 内圧が 発熱する 握る拳で 自分の鼻を殴り 血を流しながら ガラスに映る自分に向かって 「助けてください、助けてください」 と繰り返す 狂ってい…

say

「飛んでみろ」 たくさんの目が 興味本位 好奇心 侮蔑 「飛んでみろ」 たくさんの 人の持つ本来の「虐」が 無責任 マジョリティ 差別 「飛んでみろ」 そこにしか居場所が見いだせない僕は 今日も 道化を演じる 猿の真似でもする 自転車に火も付けるさ 次は何をすれば…

consolation

虚しさに対して 何が出来る 心に空いた穴に対して なにを処方する 僕らは 飢えた 機械 力なく 小刻みに揺れる 間違いに対して 流す涙に なんと声をかける 別れに対して 握る拳に なにを 塗ってあげる 僕らは 飢えた 機械 力なく 小刻みに揺れる

ego

エゴを畳むな 人の気持ちなんて 本当には 分からない エゴを畳むな 絶対的な正解なんてない エゴを畳むな 別れのない世界なんてない 手に入るもの 手に入らないもの 敷かれたレール 逸脱 妥協 下方修正 圧力 エゴを畳むな 自分が自分であることに こだわれ

分かち合う 猫 穴と 自転車

夢の話 毛布はあたたかく 生きている人は つめたく 猫が 少し離れて 目を合わせず こっちを向いている 離れたくない 1人になりたくない 思い出は 去る ゆっくり 確実に 美しいものほど 鮮やかに 去る 僕の手は 古傷が増え だいぶ みすぼらしい 美しいものほ…

act like yours

どれだけ 素晴らしいだろう 僕が 見えないところでもいいから 君が 振り返ることなく 笑っていて 霧の中に 大切なものと 暮らしている 僕が そこにいなくてもいいから 君の心の大波が すこしでも 穏やかになって そうしたら どれだけ 素晴らしいだろう いつ…

痩せ犬と 歩道にある 毎日のはなし

何もないやつなんていない そんな風にいう そりゃ わかってる わかってても やっぱり自分が 見ている世界は それはそれは 冷たく 虚しく 歪んだもの それぞれの人が それぞれの中では 主人公 それを 望む 望まないに 関わらず 誰もが「自分のはなし」 を生きて…

電波

そんな 不確かで 弱々しいもので 繋がってんだ どの空の下にいる? 電波が届かないと 全ては 水の中 静かすぎて とらえきれない 不確かなものの 先へ 電気の消えない街で なにを 見てる? 僕達は 無力

発音「旅」

言葉を並べることは 時に 無意味のように感じる そんなことより ただ同じ空気を吸い 目の前の飯を食うことの方が 濃密な時間なのかもしれない でも 口をつぐんで 難しい顔をしているよりは わかってもらえるさ ただ 旅にはかなわない 行ったことのないところ…

有様

優しく触れて 優しく別れるくらいなら 爪痕のひとつも残してやれ 悪者になれ 取り繕うな 傷つけることは 今この時も 必ず おこる そう 生きているだけでね そっと近づいて そっと離れるなら 無理やり腕くらい 引いていけ 爪痕のひとつも残してやれ

大人の 約束

大人の 約束は ほろ苦く 手のひらの上を 揺れ動く 楽しんでもいるし それなりの期待もある ただ 大人の約束には 絶対 はない なぜなら 絶対 なんて ないことを 大人は知るからだ そして その上で踊り 戯れ ときに少し 誠実に 道化を 演じる 明日も 大人の 約…

もしも 明日より 今この瞬間に どうしてもしがみつきたいような そんな 熱があれば 痛みも 過去も 血も 病も 街の もどかしさも 全て どうでもよくなるくらい 今この瞬間に どうしてもしがみつきたいような そんな 熱があれば 僕は 嬉しくて 永遠に今日に い…

Here she comes (summer)

暑さは、急かす 暑さは焦がれさせる 暑さは 突き動かす 暑さは 惑わせる 滲んだ 人間色 夕方になると 輪郭も ほころんで 優しく 熱く そこかしこで 発熱する 人体 夏になると僕は 人間なんて所詮 制御不能の動物だなと 思う 帰り道も 明日も どうでもよくな…

SONAR

暑ければ 服を脱ぎ 寒ければ 服を着る もっと言えば 暑ければ 川に飛び込み 寒ければ 身を寄せ合う 心も そうあれたらいいのに 人間でいることは とても ややこしく 不器用だな

pray for another rain

目を閉じろ 指先を 感じて よく 思い出して 雨の中を 靴をはけ 間違いを 繰り返して ひとと 出会っては別れて 雨の中を 忘れてしまったかなしみは すぐ取り出せるところに しまってありますか

I Borrowed your time

雨のあと 雨の前 それぞれの匂いがする どこの場所で なにをしていても 同じ匂い 僕が どんな顔で なにを握りしめていようと 誰といようと なにを間違えようと どこを選ぼうと 同じ匂い そんなものの 中にいる ということ

邂逅

after the ending before the beginning どちらにせよ また別の景色 懐かしくて でも別の景色

イゾベル

isolation take from 38℃ 発熱。 よくわからない発熱。 貧血。 しばしば起こる 貧血。 鉄不足。 肉はそこまで 好きじゃない。 あしたから仕事 がんばろ

Blue skies

https://youtu.be/qAp8RDVxKNo Blue skies Tom Waits cover 青い空が 頭の上に広がる ベッドから出るための 他の言い訳をおくれ 青い空が 向かってくる 彼女の代わりになる 他の女を おくれよ 金もない 戸棚も空 タバコもない 子供は着るものもない 彼女は腹…

夏の ひとたち

思考の鈍った 頭で ゆらゆら歩く 昼過ぎの新宿は 間延びした 平穏と 何かしらの 微熱を帯びて 準備中の札が下がってる 毎日を かわしながら すり抜けながら 言葉を 飲み込みながら 部屋に戻り 薬を 炭酸で流し込み バタンと倒れて シャットダウンまでのわず…

そうしたら もっと

もしも 僕が もっと もう少し 綺麗な心を もっていたなら きみは僕を 好きに なっただろうか もしも ここだけ 時間が もっと もう少し ゆっくり 流れていたなら きみは その椅子に 今も 座っていただろうか グラスも 空にならないまま 吸い殻も いらだたしげ…