日々の渇き 雑音を吐く

違和感 可視化できない言葉 音と 渇き

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

落人

鳥が来て 横たわる体を 啄んでゆく 皮膚や 肉 内臓が 丁寧にむしられ 骨だけになる そして 長い年月をかけて 骨は埋まり そこに 木が生えて 雨を受ける 優しい 途方もない時間の中 の 一瞬のような わずかなひと時

gone,still

浮かべるだけ 遊ぶだけ 試すだけ 交わすだけ 出会っても 知らないふり 試すだけ 背負うだけ 疑うだけ 重なるだけ 出会っても 知らないふり

APPLE

僕は 心配ばかり あなたは 根を張っていたかは 分からないけど 僕の心配は あなたを 追い詰めた 僕は 水のない球根 硬く 萎んでいる あなたを 照らしたかったよ マシュマロに なりたかった 僕は 硬く 硬く 萎んだ 球根 やり直したい 脳よ 開け 時間よ 正しく…

心の死

怒りでも 憎しみでも 悲しみでもない 緩やかな 心の死 継続して 緩やかに 心が死ぬ わかるか それが 「絶望」を通り越した 「何と感じない」 「心の死」

にくがき

肉餓鬼

くそが 離れていく 自分が保てない くそが 肉餓鬼

fever

ひとりで じりじり 近寄る音を感じる 僕にしか聞こえない 音 あの頃の 音 あの部屋の 音 あの部屋の におい あの におい あの 痛み あの 罪 あの 秘密 あの 絶望 あの 僕は いつまでたっても その部屋から出られない

大きな街

初めから小さな小さな 1粒で 大した意味も価値もないなら 早く 握りつぶしてくれ 街は何も変わらない ぼくがいても いなくても

HATE

どんよりしてる 天気はいい 僕は ザラザラザラザラ やり場のない ドーナツにの穴に 詰める心がない 何を抱けばいいのか わからない 人間らしさって 優しさとか 大切かもしれないけど 痛みや 暗いこの へやが 何年過ぎても 変わらないなら 何も感じない 木の…

角砂糖

できるだけ 信じていたい でも ただいまや おかえりは TVの中の出来事で 僕は 千円札に 育てられた 母さん 乗って行った 父さん 狂ってた 僕は 千円札に 育てられた できるだけ 信じていたい 誓うよ わざとじゃない 知らない 知らない 安心を 知らない 迷惑 …

咲かぬ

夜に 咲かぬ 街中に 咲かぬ ないものは 思い過ごし 欲しがりは 子供 夜に 咲かぬ 街中に 咲かぬ 寂しさは 独りよがり したがりは 不安 夜に 咲かぬ 街に 咲かぬ 心配は 愚かさ 思い上がりは 大人 夜に 咲かぬ 街に 咲かぬ あさ 鳥がどっか 飛んでって 僕は …

無声 音

感情に 名前をつけることは 大げさになってしまう ひとつずつそれを 否定するように 葬ること なんて 醜いんだ 僕の 内側は さようなら 嫉妬 憐憫 嫌悪 嫉妬 憐憫 嫌悪 すべての悲しみと すべての怒りは 自分の方を 指し示す すべての 嫉妬 憐憫 怒り それは…