分かち合う 猫 穴と 自転車
夢の話
毛布はあたたかく
生きている人は
つめたく
猫が 少し離れて 目を合わせず こっちを向いている
離れたくない
1人になりたくない
思い出は 去る
ゆっくり 確実に
美しいものほど 鮮やかに
去る
僕の手は 古傷が増え
だいぶ みすぼらしい
美しいものほど 鮮やかに
去る
もう一度生まれたいか
いいや
歳をとる
それだけでいい
美しいものほど 鮮やかに
去る
僕は それを 目で追いかけながら
リズムのように
歳をとる