日々の渇き 雑音を吐く

違和感 可視化できない言葉 音と 渇き

雑文

痩せ犬と 歩道にある 毎日のはなし

何もないやつなんていない そんな風にいう そりゃ わかってる わかってても やっぱり自分が 見ている世界は それはそれは 冷たく 虚しく 歪んだもの それぞれの人が それぞれの中では 主人公 それを 望む 望まないに 関わらず 誰もが「自分のはなし」 を生きて…

発音「旅」

言葉を並べることは 時に 無意味のように感じる そんなことより ただ同じ空気を吸い 目の前の飯を食うことの方が 濃密な時間なのかもしれない でも 口をつぐんで 難しい顔をしているよりは わかってもらえるさ ただ 旅にはかなわない 行ったことのないところ…

もしも 明日より 今この瞬間に どうしてもしがみつきたいような そんな 熱があれば 痛みも 過去も 血も 病も 街の もどかしさも 全て どうでもよくなるくらい 今この瞬間に どうしてもしがみつきたいような そんな 熱があれば 僕は 嬉しくて 永遠に今日に い…

夏の ひとたち

思考の鈍った 頭で ゆらゆら歩く 昼過ぎの新宿は 間延びした 平穏と 何かしらの 微熱を帯びて 準備中の札が下がってる 毎日を かわしながら すり抜けながら 言葉を 飲み込みながら 部屋に戻り 薬を 炭酸で流し込み バタンと倒れて シャットダウンまでのわず…