日々の渇き 雑音を吐く

違和感 可視化できない言葉 音と 渇き

痩せ犬と 歩道にある 毎日のはなし

何もないやつなんていない

そんな風にいう

そりゃ わかってる

 

わかってても

 

やっぱり自分が 見ている世界は

それはそれは 冷たく 虚しく 歪んだもの

 

それぞれの人が それぞれの中では 主人公

それを 望む 望まないに 関わらず

誰もが「自分のはなし」

を生きている

道端には無数の はなしと

かなしみと 孤独と 怒りと 愛情と 笑い

 

良い悪いは 知らんけど

 

それぞれが それぞれ

荷物を背負って 歩く

 

靴が濡れている日もある

服が汚れている日もある

 

くだらない つまらない

もどかしい 愛おしい

寂しい 憎らしい

疲れて 夢中になって 悲しくなって

歩いて 座って ばたりと倒れて

手を繋いで 拳を握って 涙を流して

水にもぐり 空を眺め

 

寄り添い 離れ

 

分け合い 間違い 傷つけ 求め 失望し

 

ああ

 

今日も

 

お疲れ様

 

本当に 僕も あなたも

 

本当に

 

お疲れ様

 

下手くそな世界の

下手くその一人で

 

今日も

それなりに

寂しくて

それなりに

確かな

 

そんな日々に

 

お疲れ様

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