日々の渇き 雑音を吐く

違和感 可視化できない言葉 音と 渇き

そうしたら もっと

もしも

 


僕が  もっと  もう少し

 


綺麗な心を  もっていたなら

 


きみは僕を   好きに

 


なっただろうか

 


もしも  ここだけ  時間が

 


もっと  もう少し

 


ゆっくり   流れていたなら

 


きみは  その椅子に   今も

 


座っていただろうか

 


グラスも   空にならないまま

 


吸い殻も  いらだたしげに

 


押し付けたまま

 


言葉にできないほど

 


抱えた荷物を

 


背負ったまま

 


乗れない自転車に  何度も

 


またがる

 


とても近くて   ほんとうに遠い

 


目を閉じれば黒

 


目を開けても  黒

 


何もわからないけど

 


ここにはいたくない

 


ここではない  どこか

 


もっと  ましな  なにか

 


暑さで揺れる   景色を見ながら

 


静かに  つよく   思う