日々の渇き 雑音を吐く

違和感 可視化できない言葉 音と 渇き

狂った味覚

どこにも  心は置かない

流れる景色は  何万という  人達を

サラサラと映しては  流れる

 

なんとなく  近づいて

なんとなく  少しの間

過ごす

 

出会っても  知らないふり

 

たくさんの人が

似たような顔をした  他人

 

少し弱音の出る時に

 

僕らは

 

狂った味覚を  満たすために

 

血管の浮き出た

建物のあいだで

 

少しの間

戯れる

 

薄汚い帰り道を歩きながら

 

静かに  虚しさと

コンビニの袋がやたら

カサカサ鳴って